志賀先生との思い出 バナッハタルスキ-のパラドックス訳書

志賀先生との思い出 バナッハタルスキ-のパラドックス訳書

2024年07月30日(火)8:54 PM

実は志賀先生がなくなる1ヶ月くらい前に、私の桐蔭学園時代から現在まで懇意にしている同僚の紹介で、東北大学理学部数学科修士修了でお父さんの関係でポーランドに縁のある方でポーランド学派に関する訳書などをシュプリンガーから出版、志賀先生・砂田先生との交流の中でバナッハ・タルスキ―のパラドックスなどの翻訳なども行っていたのですが、大きな誤りがあって志賀先生に怒られて自宅まで謝罪に行ったそうです。現在千葉県で闘病中のTさんですが、「多様体の幾何学」の訳本を志賀先生に読んでもらっておわびしたいと思いながら病気になり果たせずに来たのですが、何とか見ていただきたいというご希望を受け、何人かの友人知人を介して私のところに連絡があり、本が送られてきました。ご家族と私の想いから、志賀先生の容態を離せずにいたのですが、亡くなる1週間前に私が病院に伺った際、ご家族の同意を受けて枕元に置かせてもらった経緯があります。今思えば、私がもう少し自分の塾の宣伝として上手に志賀先生との関係や取次などができていたら、もっともっと多くの方のご期待に応えられたと申し訳ありませんでした。
追伸 取次の関係では、6年ぐらい前に韓国の方から私に連絡があり、志賀先生に一言数学に関わることで相談したいということで、版権の問題もあったので岩波書店を通して志賀先生にお話ししたこともありました。



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