作家 上杉 辰 の紹介
作家 上杉 辰 は静岡県沼津市静浦地区にある多比という部落の出身の70余歳になる人物です。10年前に家業の乾物製造業の社長業を息子に引き継いだ後に一念発起して文筆の道に入った、奥手の執筆者です。前のZ会会長は、彼の実の弟になります。
そんな影響もあっての志向なのでしょうか。今までも何冊か自費出版の形で作品を出していたのですが、なかなか出版社の目を引くところまではいかなかったのですが、昨年国会図書館に自分の何冊目かの著書である「波の華」を寄贈したところ、その本が部門別?読者数で№1になったそうです。それを契機にしてある出版社からの誘いもあり、「えにし」という本を出版しました。それが思いもよらずにAmazonの電子書籍部門で昨年の一時期のことですが、第1位、第2位を獲得したのです。これには彼自身がびっくり仰天したそうです。
私と彼とは祖父同士が兄弟という縁戚関係でもあり、今までも折に触れて話す機会はありましたが、10年前からはそれに彼の出版物の話題が加わり、折々に読んでくれと渡されて読後の感想などを話すこともありました。ただ、私も実家に帰るのは節季の折ぐらいで、それもほとんどが日帰りのため彼と会ってゆっくり話す機会は、この間あまりありませんでした。
そのためか、今年の正月こそはと満を持して話そうという気持ちだったようです。私が、1月元旦を実家で近所の友人と毎年恒例の酒杯をあげているところに、彼がニコニコしながら嬉しそうな顔をして訪れました。そして、昨年一年間の思いもしなかった出版物の高評価の詳細と今後の執筆活動などについてを、微に入り際に入る形でこれでもかこれでもかというぐらいに話し続けました。彼にとって余程嬉しかった出来事だったのでしょう。その話が一段落すると、彼の家系が武田信玄から駿河湾沿いの広大な土地を土肥のあたりまで封じられた経緯や穐山村のことなどなど、2時間ほど私たちの合いの手を交えて楽しそうにしゃべり、自分の書籍を私に渡して読んでといって満足して帰っていきました。私を含めて年を取ると嬉しい話は繰り返しが多くなりがちですが、話し相手に私のところに来てくれたことは、今年の私や塾の前途にも嬉しいことがありそうで、幸先良しと喜んでおります。
皆さん方の中にもいろいろなことがあった正月だと思いますが、今年もよろしくお願いいたします。
追伸 作家名は上杉辰、著書は「波の華」、「えにし」。第3作は私のアイデア通りと
すると、彼の家系に関わる時代小説です。興味のある方は是非ご一読ください。
また、読後の感想などがあれば、こちらにいただければ彼に伝えます。
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