2017受験数学に一言

2017受験数学に一言

2017年02月07日(火)10:41 AM

2017年度の受験も、センター試験の数学は、「数学Ⅰ・A」の第2問データの分析(分散・共分散・相関係数)が良問で、Ⅱ・Bも含めた中で一番難しかったです。それにしても数学Ⅱ・Bの各問題での誘導の丁寧さはもはや試験の域を超えて得点の大盤振る舞いと数学を馬鹿にされたようでがっかりです。
  それでも得点が伸びないのは「工夫や一歩先を読む計算力」養成不足です。
  受験生が数学の試験でよく言うことは、「時間が足りなかった」、「試験に簡単なことに気づかなかった」などなどです。
  この点を、自分は試験で実力発揮ができなかった、落ち着いてやればよかったのにと考える受験生が大半です。
  ここでなぜ自分は気づけなかったのか、なぜ自分はケアレスミスをしてしまったのかということを是非考えて欲しいものです。
  すなわち、「実力」とは上記の失敗が起こらないことを含めていうことだと自覚すべきです。
  今年のセンター試験の数学では、特に「計算力」という点が問われました。ただし、ここでいう計算力とは単に計算する力だけでなく、この場面でどのように考えたらよいかという創造力や、そうすることが必要だという一歩先を読み取る力を含めたものです。これらを合わせて「計算力」というのです。
  このような計算力は、単にドリル式の問題演習やパターン型にまとめられた問題集をやるだけでは身につきません。あなたの中に隠れている「考える力」を引き出す学習指導が必要になるのです。
  最近の数学の試験問題は、このようなことを意図した問題が大半です。そしてこれだけで、出題側の考える「得点差」が出てしまう現状があります。
  一見難しそうな問題であっても、よくよく考えると上記の計算力だけで解ける問題が多いことに気づくでしょう。そして、このような問題をきちんと解くことで合格点に達してしまうことにも気づくべきでしょう。重箱の隅を突っつくような特別な問題や、受験生の大半(合格者の大半)が解けない問題の解法を金科玉条のように講習指導をすることが、受験生の期待に応える講習指導だとは私は思いません。(昔は、私の趣味のような気持ちと十分に力の付いた生徒のさらなる飛躍ということで、私もこのような問題を扱っていました。)
  私の反省も込めて、「工夫や一歩先を読む計算力」の養成が合格のキーワードということです。



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