アルゼンチンでの体験

アルゼンチンでの体験

2019年08月28日(水)8:22 PM

私立中高一貫校の中等4年生(高校1年生)の男子が、将来スペイン語圏で活動したいという考えもあり、自分でネットなどを調べて7月13日に出発して8月12日に帰国するというスケジュールで、日本の裏側にある南米アルゼンチンでのボランティア活動(「人権について学ぶ」がメインテーマ)にチャレンジしました。単純なボランティアだけの取り組みではなく、いろいろな人との交流を通して考え方や立場の違い、価値観の違いなどを実感する中で自分を見つめ直して欲しいという主催者側の狙いもあったようです。
集まったボランティアスタッフの高校生は20名、ほとんどがアメリカ人で、他にフランス人など男4人と女16人でした。イギリスの高校に留学している日本人の女の子も1人混じっていたそうです。
それぞれが自分でコルドバに集結するということで、彼の場合は次のような経路で33時間かけて飛行機を乗り継ぎ1人で移動しました。
学校の定期試験が終了した翌日の7月13日6:00にあざみ野にある自宅を出発⇒成田空港⇒ダラス(ケネディ大統領が暗殺された町)⇒マイアミ⇒コルドバ到着という経路だったそうです。
コルドバの空港でアルゼンチンのスタッフ2名と合流、2組に分かれてバスに乗り、さらにそれぞれの組ごとに3,4名のグループに分かれてホストファミリーの家が指定されたようです。帰る日まで最初に分けられた同じ家庭、同じボランティアメンバーで過ごしたそうです。
彼が宿泊したホストファミリーは、元哲学の高校教師の70歳ぐらいのおばあちゃんの家で、同居はしていなかったようですが毎日5人の娘さんが交代で食事の世話などをして居る家庭だったそうです。地元では裕福な層に所属している家庭だそうです。食事は8割がたトマトベースのイタリアンで残りの2割は地元の伝統食を食べさせてもらったようです。1か月間を通してスペイン語オンリーの生活でした。身振り手振りでも案外伝わるものでした。
現地でのボランティアの具体的な活動は、ホームレスの人のための食事の用意と世話、その周辺のごみ拾いなどが中心だったそうです。彼としては、ボランティア活動だけでなく、スペイン語もしゃべれるようになりたいという気持ちがあったことから、積極的にいろいろな人たちと身振り手振りを交えながら会話をしたようで、「なぜホームレスをしているか」、「働くこと」、「家族のこと」…  …  …  などなど明るい顔で話してくれる時も暗い顔でいいづらそうににするときもあって、会話をするときにはかなり気を使ったそうです。アルゼンチンでは義務教育は無料だけれど、学校に行くために必要なその他のお金が工面できず、子供たちを学校に行かせずに働かせていることを寂しそうに話していたことが頭に残っているそうです。「Gracias」といった時の笑顔が忘れられないそうです。
ここからは、この活動で感じたことを彼の話を通してまとめました。
毎日がすべてこのようなボランティア活動だけをしていたたわけではなく、週末には田舎に行って交流体験をしたり、コルドバの街中の探索などもさせてくれました。また、平日の昼間の2日間、2つの小学校でのワークショップに参加して、自分の考えていることや相手の考えていることを話しました。お互いにスペイン語を使って(私はスペイン語には興味がありますが、単語をいくつか知っている程度で会話力はほとんどありませんが)いろいろな会話をすることで、日本の小学生との興味の方向や考え方の違いなどを直に感じる(こういうことなのかなと感じる程度でしたが)貴重な体験もしました。もちろん、身振り手振りで空いての言おうとすることを推測しながらの会話が大半でした。それでも、お互いの考えていることや意志は伝わったのではないかと思っています。私たちが行ったのは、町の中心部にある治安の良い地域にある小学校とスラム街にあって治安が良くない地域の小学校の2校でした。当然、身近で興味関心をもつ事柄や将来のことなどは違っていましたが、それよりも子供たちの服装や文房具など持ち物の違いだけでなく授業を受けるときの態度や意欲の違いの大きさにびっくりしました。毎日密度の濃い1ヵ月間でした。
今回、ボランティア活動という名前はついていて大半はそのための活動でしたが、担当してくれたスタッフの皆さんから感じたことは、世界にはいろいろな国があり、その中で生活している人たちの扱い方や扱われ方は、国によって大きな違いがあることを知って欲しいというつたえたいという気持ちでした。
何をしたか何をしなかったかということ以上に、目で見て体で実感した駆け足の1カ月の体験でした。私は将来こんなことをやりたいなということをまだしっかりとは決めていませんが、そういうことを考える上ではとても良い経験をしました。
来年は、アフリカ大陸でのボランティア活動にチャレンジしたいと考えています。
帰路 8月10日アルゼンチンのコルドバ発⇒チリのサンチャゴ⇒ニューヨーク⇒成田着8月12日

追伸 写真も一杯預かりましたが、私の能力ではここに載せることができませんでした。あしからずお許しください。

 



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